2011/11/12◆TPP参加問題
代表幹事の坂井昭彦です。
昨夜、野田総理がTPPへの参加(正確には参加に向けて各国との協議を開始すること)を表明しましたが、同日の国会で佐藤ゆかり議員がISDS(ISD条項)の話を出したところ、野田総理は「ISD条項は寡聞で詳しく知らなかった」などと答弁したそうです。
ISDSなんてのはTPP関連の書籍を何冊か読めば山ほど出てくる言葉ですので、これを知らないということはTPPについて何も知らないと言っているに等しい訳です。
一国の総理が、自国の国益に非常に大きな影響を及ぼす政策の決定にあたって、このような知識レベルの状態で判断する。
日本は議会民主制という間接民主主義を採用していますが、国民はそこまで「自由」に、政治家にその主権の行使を委ねているわけではありません。
国民の代わりにしっかりと勉強してメリットもデメリットもきちんと把握して、その上で難しい政治判断をするから政治家が存在する意義がある訳で、こんな状態では先が思いやられます。
野田総理の無知だけが悪い訳ではなく、そのまわりにいるブレーンや、自分たちに都合の良い情報しか出して来ない官僚など、色々な要因はあるんだと思いますが、もっとしっかりと、自分の目で見、自分の頭で考えることのできる人間が日本には必要ですね。
一事が万事というわけではないと思いたいのですが、番号制度にしろ、税制にしろ、拙速な議論で勝手にどんどん話を進めて行こうとしている政策については、国民は今まで以上に関心を持ち、監視していないと、気が付いた時にはとんでもない世の中になっていた、なんてことになりかねません。
無関心は罪です。
いろんなことに興味関心を持ってください!〉無関心な方ALL
坂井昭彦@病み上がり
PS 下記サイトで佐藤ゆかり議員の質問をテキスト化されています。ご参考まで。
blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65774846.html
【関連動画】Youtubeより
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=XJtWmYBNKck