2011/10/30◆連盟制度部会（一日合宿）in京都

代表幹事の坂井昭彦です。

土日どちらか１日くらいはゆっくり休みたい

といったささやかな希望も軽く打ち砕かれる今日この頃、皆様は如何お過ごしでしょうか？

本日10/30は連盟制度部会、しかも朝10:00から夕方17:00まで、丸一日かけての合宿部会です。10/10に引き続き、同月2回目のハードな部会でしたが、なんとか乗り切ってきました。(^^;

［連盟制度部会（一日合宿）in京都］

昨日は奈良で三支部対抗ソフトボール大会があり、取材班として参加していたので、体力温存を考えるとそのまま京都に向かって泊まればラクだったのですが、秋の行楽のシーズンにさしかかっていたせいか、ほとんど宿がないか、あってもめっちゃ高級なところしかないことがわかり、あえなく断念。

結局、睡眠時間と体力回復時間の確保のため、西明石から新幹線に乗って、部会に間に合うギリギリの時間に到着するよう、会場のメルパルク京都に向かいました。

京都駅に着いて外に出ると少し薄曇りで天気はあまりよくなかったのですが、駅前の広場には何やらイベント会場がセッティングされており、子供達の鼓笛隊が出番を待っていたりしました。写真を撮りたかったのですが、撮っていると部会に遅刻することは必至なので、断念し、足早にその場を立ち去りました。（とか良いながら京都タワーは撮りましたが ^^;）

【本日の京都タワー】

（税制改正意見書）

税制改正意見書に関しては、これまでに検討し、修正した内容を再度検討するということで、熱い議論が闘わされました！(^^)

【兵庫県支部の精鋭達】無理矢理連結プチパノラマ画像

【ましまし委員長と近畿ＩＴ軍団】

今年度の制度部会はいろんな意見、例えば青税的ではない意見であったとしても、とにかく自分の思っているところをどんどん出してもらって、みんなでその内容について検討する、といったスタンスをとっているのですが、例年になく白熱した議論が交わされていて非常に面白い部会になっています。(^^)

税理士に限りませんが、税制について意見を述べる場合は、基本的には自分自身の置かれた環境や状況に非常に大きく左右される傾向があります。特に増税・減税の話になると、何を減税し何を増税すべきかといったところでかなり立場の違いが明確になります。例えば、お金に余裕があって税金を結構払っている人は直接税ではなく間接税にシフトした考え方や応益負担的な考え方を是とする傾向があったりしますし、あまりお金に余裕がない場合は間接税ではなく直接税にシフトした考え方や応能負担原則の徹底といったことを是とする傾向があったりします。もちろんこれは個人差もありますので一概には言えませんが、今までに色々な議論を見てきた中ではそのように感じられる場面が多々ありました。

私個人的にはどちらかと言うと青税的な意見というか、声なき声を代弁し、弱者の権利擁護をはかる、とどのつまりは応能負担原則に基づく課税の公平を徹底すべし、という趣旨に基づく意見を吐いていることが多いように自分では思っています。

ま、応能負担原則だ何だというと「持っている者からは容赦なく取り立てたらええんや！」などといった論調だと誤解されがちなのですが、私個人的にはそういった立場に立つつもりは毛頭なく、税金をちゃんとたくさん納めてくれている人や企業に対する敬意や感謝の念は持つべきだと考えていますし、富の格差が拡大しすぎていない場合には、高額納税者に対しては青天井ではなく一定の負担調整があっても良いと思っています。

あと、世間的には現在の法制下で適法に税金を納めていない人について「税金払っていないから社会に貢献していない、こいつらも税金を払うべきだ」などといった言い方で消費税の導入や税率UPを是とするような論調もあるようですが、これにも私は否定的な考え方を持っています。

社会との関わり合いを持って生きている限り、人はみな繋がって、それぞれが支え合って生きているので、語弊を恐れずに言えば、税金を払う必要がないほど低い賃金で働いてくれる人がいるから、税金を納めることができる人が存在できる、ということも忘れてはならない事実だと考えています。

というわけでとりとめもない話になりましたが、いろんな意見を出してもらった上で、最後には、青税としての意見、あるいは、連盟としての意見として相応しいかどうかをまたきちんと議論できれば良いなと思っています。

青税には青税の目的がありますので、単に個人的な意見を集めただけでは「青税の意見書」たり得ません。青税が掲げている目的や方向性や理念に矛盾しないかどうか、その検討を経て、あるべき租税制度を追求する。そこが一番大事なところだと私は思っています。

（昼食）

昼飯は青税御用達の「京いち」です。