2011/08/27国民の声

みなさんこんばんは!代表幹事の坂井昭彦です。

うっかりしていたのですが内閣府行政刷新会議が行っている「国民の声」に

> 平成23年8月8日
>「国の規制・制度に関する意見の集中受付(平成23年9月1日(木)〜10月14日(金)実施予定)」の募集要項を掲載しました。

という案内が上がっていることに、本日、気づきました!(大汗)

「国民の声」ってのはいわゆるパブコメみたいなもので、色々とテーマを決めて、あるいはテーマを決めずに国民からの意見募集をしている窓口なのですが、「国民の声」のツイッターにしても3月頃から全然動いていなかったので完全に油断していました!(^^;

しかし…まあこれを言っちゃあ「負け惜しみ」みたいに聞こえるかも知れませんが、今回の意見募集って何だか非常に唐突な印象を受けます。(^^;

行政刷新会議自体の動きとしては現在「行政透明化」の一環として「行政救済制度検討チーム」が行政不服審査法の改革などの行政救済制度のあり方について議論をしており、8/12には「行政不服申立制度の改革方針に関する論点整理(第2版)」が公表され、8/12〜9/15の期間でパブコメにも付されています。

なお、現在行われている主な議論は「不服申立前置主義」の見直しで、9/7には国税通則法関税法など我々の業務に関連の深い法律について行政救済制度検討チームWGによる財務省へのヒアリングが行われる予定です。


【参考】
ちなみに、青税的には「多様な救済手段があった方が納税者の権利擁護に資する」といった観点から「前置を強制するから問題なのであって、前置をなくすことがその解決手段ではない。選択を可能にすることがベストの解決手段である」という立場で意見形成しています。(前年度に私が書いた意見書でもそのように結論づけていますので、「青税はどう考えているの?」と聞かれた場合に困らないように読んでおいて下さいね。)念のため!(^^;
ただ、それ以外の部局については震災や政局の混乱といった影響もあってかほとんど動いていないように思えます。今回の「国民の声」における意見募集もそういった批判に対応するため、あるいは、しばらく止まっていた諸会議を再始動させるためにようやっと重い腰を上げて何か始めかけているところ、といった印象が強いですね。

なお、「国民の声」における意見募集は基本的には規制緩和を推進する方向への意見を求めているようなニュアンスがありますが、我々としましては、業界エゴではなく、国民目線から見ても

緩和が全て『善』なのではなく、むしろ『悪』である場合もある

ということを釘刺しというか、ヒトコト主張しておきたいと思う今日この頃です。

てことで制度部長と税理士制度改善委員長、パブコメも含め、対応検討をよろしくお願い致します。m(_ _)m(と、ブログで公開依頼する代幹なのであった。)

坂井昭彦@忙しさにかまけて「霞ヶ関ウォッチング」が疎かになっていたことを反省!